スキル獲得に必要なインパクト。
人がスキルを身につけようとしたときに、どのようなプロセスが効果的なのか。
営業職として働いている身としては、コミュニケーションやプレゼンテーションの能力を向上させたいと、常に考えている。
何かを学習するにあたって通過する「4つの段階」があるとのこと。
- 最終(第4)段階「無意識的有能」
「無意識」に「能力がある」、要は「考えなくてもできる」ということ。
これはスキル以上のものだと感じていて、多くの人が本当に身につけたいものであり、dgoroも欲するものである。
身近なものでいうと、自転車や自動車を運転するスキルなどがこれにあたる。
(これはdgoroも持っている!)
- 第3段階「意識的有能」
「意識」すれば「能力を発揮できる」、これがいわゆる「スキル」にあたるのではないか。
この段階までくれば、生活からビジネスまで活用できるレベル。
学習するからには、ここまで到達したい。
仮免許中に、路上で運転できるのはこの段階に入っている頃だと思う。
そして初心者マークをつけている時期がこの段階の真っ最中。
人によっては、もっと時間が短かったり多めにかかることもありそう。
- 第2段階「意識的無能」
「意識」はしているけど、「能力はない」。
実際の学習段階であり、試行錯誤する時期である。
自動車教習所内で教官の指示に従って運転している段階。
実践ではまだ活用できないし、ここでの吸収力で今後のスキルレベルに差が出る。
だからここでつまずくようだと、免許もとれない(はず)。
- 第1段階「無意識的無能」
あるスキルに関して「意識」もないし、「能力」もない。
これからスキルを身につけようという段階である。
自転車に乗れる人は、この段階を踏む感覚が何となくわかるんじゃないかな。
・補助輪があっても、ペダルを漕ぐのもままならない
・補助輪があれば、前に進める
・補助輪はなくても、後ろで支えてくれると進める
・支えがないと、転んでしまう
・転んでしまうけど、1人で進める距離が徐々に伸びてくる
・距離がどんどん伸びていき、あるときからすいすい進める
学習において特に大切なのは、上記最後の「あるときからすいすい進める」の「あるとき」のタイミングではないか。
実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)ではそのタイミングを「強い体験」「インパクト」と表現している。
dgoroが教習所に通っていたときに、「急ブレーキ・急ハンドル」という教習項目があって、実際に教習所内で教官の指導のもと、体験したことがある。
人は急に車を停められないし、安全にハンドルを切れないのだと思う。
だから学習している段階で急ブレーキを体験し、インパクトを残しておくことで、
危険なタイミングで適切なブレーキを踏めるのではないか。
実際のスキル学習においては、自分の固定観念が払拭されたり、実践したときの失敗・成功がこの「インパクト」にあたるのだと思う。
営業するにあたって、どうしてもうまくコミュニケーションとれなかったり、お客さんとの温度差だったり、ぶち当たる壁は多いけど、そのインパクトと捉えて乗り越えていかないとスキルまで発展しない。
ということで、失敗を恐れず、成功の感覚を忘れずに、学習していきましょう!
でわでわ。
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